器械運動 技の研究所 ~できるを楽しむ~

学校の授業でやる器械運動のわざを一つずつ紐解いていく!!

前転ができないのはまぜ? part2

皆さん こんにちわ
器械運動ラボです!

今回は前回に引き続き、前転ができない原因を考えていきます。
前回は「スムーズに転がれない」原因についてでしたね。

今回は「起き上がれない」について考えていきます!!


やはり、転がったら起き上がるのが器械運動ですよね。
簡単に起き上がるといいますが、小学生や小さい子供にとっては起き上がるのが難所となりかねません。

小学生の時に苦い経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか??

では、なぜ転がったあとに起き上がることが困難となるのでしょうか??

それはずばり、、、回転の勢いがない  ということになります。

かなりざっくりした言い方をしましたが事実に間違いありませんし、皆さんもすぐにわかると思います。
問題はここからです。

なぜ回転の勢いがないのか?、、ということですよね。

つい最近まで前転の指導方法として、「ボールのように小さく丸くなって回りなさい」ということが言われていました。
みなさん少しイメージしてみてください。
「ボールのように丸くなって回る」といいますと、ボールは外力によって回転力を得て、いずれは回転力を失って止まることになります。

すなわち、

ボールのように小さくなって回る = 外力を得ることが前提

ということになります。

前転において得られる外力は、転がり始める最初に足でマットを蹴って回転力を得るということになります。

しかしながら、、、外力に頼って技を行うのは、器械運動における前転の芸術性・達成感というものが欠けるのではないでしょうか、、

そう!! 前転をして回転の最中に自ら回転力を得てこそ真の前転といえるでしょう。

ではでは、自ら回転力を得るとはどういうことでしょう??

ここで先ほどのボール回転指導理論の過ちを再び示すことになります。

具体的には、後頭部をついて回り始める時に体を少し開いて回ります。
イメージしにくいと思いますが、簡単に言えば大きく前転をするということになります。
体を少し開くと足が高く位置することになり、それは位置エネルギーとして運動量を持ちます。
その運動量を運動エネルギーに変えることで回転力を得ようということになります。

少し開いた体を保ちながら回転していき、立ち上がる瞬間に一気に小さくなることで回転の勢いは生まれます。
すなわち、起き上がるスピードが得られることになります。

この体の動かし方を専門用語で「回転加速技術」「腰角の増大」の操作にあたります。
小学生には難しいと思われますが、この体を少し開いて大きな前転が出来るようになると、前転の発展技にもある開脚前転や伸膝前転にも影響してきます。
マスターする価値は十分にあるでしょう、、、

今回はだらだらと長く書いてしまいましたのでここまでにしたいと思います。

皆さんのコメント等お待ちしております!!

ではでは~